ソーラーパネルの寿命と発電低下率
パネル角度が30度以上ある場合は洗浄の必要性が低い
奈良県高市郡高取町にある壷阪寺

1983年、この大観音像の足元に2台の照明が取り付けられ、夜でもその姿を照らすようになった。
照明の電源には、「観音様を照らすには自然のエネルギーを使いたい」という当時の住職の願いから、太陽光発電システムを使うことになった。35Wの太陽光パネル40枚 で日中、発電した電力を鉛蓄電池に貯めておき、日が落ちると自動的に観音像を照らすという自立型の電源システムだ。
28年の稼働で出力低下は6.43%
壷阪寺の太陽光パネルを分析した結果、28年稼働時での出力低下は6.43%だった。シャープでは、壷阪寺などの太陽光パネルに使われている、セルやバックシート、封止材など、主要な4つの部材について材料ごとの劣化状況も調べた。その結果、それぞれが最も劣化が激しい場合、20年の稼働で出力が13%低下する可能性があるというシミュレーション結果になった。「20年で13%の出力低下は最悪の場合で、実際のフィールドでの実績では20年稼働で5~6%の出力低下に留まっている。壷阪寺の28年で6.43%という出力低下もそれを示している」と吉岡秀起 品質・環境統轄は言う。発電出力が20%以上低下していたパネルは2枚あったようですが、検査結果はメーカーにも共有され、劣化原因は対策されています。

約30年間、稼働している壷阪寺のシャープ製太陽光パネル
京セラ製太陽光 佐倉ソーラーエネルギーセンター
30年以上安定した長寿命品質
1984年に千葉県佐倉市に設立された佐倉 ソーラーエネルギーセンターでの多結晶シリコン太陽電池モジュールは、36年目の2021年の時点でも出力低下率17.2%※1で現在も稼働中※2。京セラ製太陽電池モジュールの高い技術と長期信頼性を実証し続けています。
※1実績データをベースに、さらに出力特性の測定精度・ばらつきなど、外的要因も考慮した数値。当社調べ。
※2022年3月時点。


30年前のパネルでも出力低下は10%未満

設置して20年経ったころから、パネルの色が茶色に変化し始めた
佐倉ソーラーエネルギーセンターの隣接した事務所棟の屋根には、約30年前に設置した43kWのパネルが今でも現役で発電し続けている。
こうした古いパネルの劣化状況を分析できることは、大きな強みになるという。30年間の劣化状況と出力低下を分析することで、新品時での耐久性に関する評価基準の精度を検証できるからだ。「佐倉に設置したパネルの出力低下率を今の製品に適用できないが、これまでの評価基準の妥当性を確認できた」と、池田事業部長は言う。
